ミルキーな色の川
スイスで見かける乳白色の川や湖。どうしてそんな色なの?
スイス各地でたまに見かける川がある。
谷間の牧歌的な景色の中を流れていたり、ごつごつした石の間を湖へと流れていたり。
どれもが、白く濁ったようなミルクっぽい色をしている。
白に近いもの、ターコイズのもの、色に違いがあっても乳白色に変わりはない。
ある時、友人らとカンデルシュテークのオエシネン湖へ遊びに行った。
ひとりの女性は「泳ぎたい」と言って、服の下に水着を着ていた。もう準備万端。
最寄りの駐車場から、湖までぶらぶら歩く。
お、なんか見えてきたなと思ったら、後ろから残念そうな声がする。
「水の色がミルキーじゃん。冷たくて泳げないよ!」とのこと。
なんでも、ミルクっぽい色の水は、氷河から流れてきた水で冷たいのだとか。
えー。知りませんでした。
ミルクっぽい白色は、氷河の氷の動きと重さで、細かく砕かれた岩石が粉末になって、溶け出した水に入ってるから出てくるらしい。
石臼でゴリゴリする感じ?
この水には呼び名もあって、ドイツ語で Gletschermilch=氷河のミルク、もしくはGletschermehl=氷河の粉という。
意味も遠からず、ミネラルたっぷりで、ミルクのように栄養があるみたい。
そして、氷河の粉は青緑色の成分を反射するので、色がターコイズになるんだとか。
ターコイズ色の湖と聞いて思い浮かぶのは、インターラーケンのブリエンツ湖。
ここも、アルプスから氷河の水が流れ込んでいます。
スイスを訪れた際には、川や湖の色も楽しんでくださいね。